糖尿病だと一旦診断されてしまうと、あとはもう「運動と食事の管理をしっかりしてくださいね」となるだけです。
でもなぜ運動運動といわれるのか?
何となく言われたからやる、それでもしっかり続けられればいいです。結果を出す人というのは素直な方が多いです。
素直に言う事を聞いて続けられる人が多いからです。
私のように「なぜそれが効果があるのか?」「どういう理屈で数字が変わるのか?」そんなことを言ってるとなかなか結果が出ません。やるよりも考えている時間の方が長いから。
それでも運動がなぜいいかという事をがっつり聞きましたのでまとめておきたいと思います。
血糖値が上がる原因
まず第一に、そもそもなぜ糖尿病といわれるまで血糖値が上がり出したのかという所にあります。
Ⅱ型糖尿病の場合、いきなりドカンと血糖値が上がるわけではなく何年か何か月かかかって徐々に上がってくるのが一般的だと思われます。
ここからは個人的な話で恐縮ですが、私は社長とは言え社員さん数名の会社なので基本的に現場人間です。
45才位まではガッツリ現場に入って一日中立ち仕事で、歩行数も万歩計で測ったことがあり平均でも8,000歩は歩いていました。その後も50才位まで一日の半分は現場でした。
しかしその後徐々にデスクワークに変わっていったのが丁度50才を過ぎたころで、血糖値とコレステロールと中性脂肪が上がり出したのも同じぐらいの時期です。
それだけが原因と言い切ることはできませんが、少なからず影響していることもわかります。
しかし、その頃と今を比較しても体重が急激に増えたわけではありません。一時的に59kgから62kgぐらいまで行きましたが現在は59kgで落ち着いています。
それなのになぜ?
不思議でした。
なぜ運動が糖尿病の改善にいいのか
病院にもよりますが、糖尿病科のある所ならいろいろな検査機器もあるはずです。
私も最初に行った時から色々な検査をしました。
- DPN(糖尿病性末しょう神経障害)検査
- INBODY検査(筋肉量と脂肪量の検査)
- 血圧脈波検査(動脈硬さ)
- 頸動脈エコー(頸動脈のつまり)
等です。
この中のINBODY検査というもので一つ分かったことは、体重は同じでも筋肉量と脂肪の量が入れ替わっている可能性があるという事でした。
お判りでしょうか?
運動しないから筋肉量が1キロ落ちてもその分脂肪が1キロつけば体重は変わらないのですよ。これは盲点でした。
それも皮下脂肪ならまだいいのですが、糖尿病の場合内臓脂肪が増える事が多いらしいです。
内臓脂肪1キロと言うと想像もつきませんがアイキャッチ画像がそれなんです。
もう一度載せます。
画像ではイメージしにくいですけど両掌一杯はありますから、「え?これがお腹の中にあるの?」と引いてしまいますよ(;^_^A
糖尿病と内臓脂肪
そこで「内臓脂肪が少々増えてもどうってことないじゃないか」とおもいませんか?
ところがドッコイ、この内臓脂肪が悪さをするという事もちょっと前に初めて聞きました。
私が思うに、病名として一言で「糖尿病」といっているのは便宜上のことであって、実にいろいろな要素が不絡んでその上に成り立っているのが糖尿病という病気のようだ、という事。
普通はインスリンが出ないとか、インスリンの作用が弱いとかという認識だと思いますが、担当医曰く「内臓脂肪から腫瘍壊死因子(TNF-α)という糖尿病の原因となる物質が出ている」というのです。
何それという話です。
糖尿病改善と予防に運動がいい理由
これこそが糖尿病の改善と予防にいい理由だったのです。
逆に糖尿病といわれるまでに血糖値が上がってくる理由も納得できました。
糖尿病の予防と改善は「運動」ですが、その中身は「運動することによって内臓脂肪を減らし、インスリンの効果を下げないようにする」という意味なのですね。
これを知って、運動することの意味が分かった為、今まで以上に運動が必要だという意識の向上と実際にする運動量も増えました。
もしご存じなかったなら、これが何かのきっかけになればいいなと思っています。
ただ病院の先生は、自分でやろうと思ってもなかなかできない。結果を出している人はジムに行くとかランニングマシンを買ったりして実行している人がほとんどですと言われました。
確かに毎日歩こうと思ってもなかなか歩けるものではないという事は経験しています。
何か続けられる方法を考えることも大事なようです。
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